講師を見る その4

#講師の体力

講師としての体力

塾の講師は、知的労働であると同時に、肉体労働でもあります。授業の間は立ちっぱなし(座って教
えるという、体力的に楽な塾もたまにある)、そして大声を出しっぱなし。だから慣れない人がやると、
90分の授業を2コマやっただけで、翌日は足と腰が筋肉痛、声は出ないかガラガラ声になります。

授業することがすなわち講師としての身体を鍛えることになるので、経験を積んでいくうちに講師とし
ての身体になってきて、激務にも耐えられるようになります。そのため社会人講師には、体力的に問
題のある人は少ないです。しかし、経験の浅い大学生のバイト講師の場合は、身体が慣れるまでは、
授業をするとぐったりと疲れます。人並み以上の体力がないと、社会人講師と同じように、アクセル全
開で教え続けることができません。

そのため、大学生のバイト講師の場合は、頭の中だけでなく、身体の丈夫さもチェックする必要があ
ります。身体が続かないと、授業に精彩がなくなり、また講師の体調不良による休講も多くなります。
このような体力不足の講師では、生徒の学習効果は上がりにくいです。具体的には、顔色が良く、歩
き方に元気があり、階段を急ぎ足や一段飛びで駆け上がるような講師を選びたいです。ペットショップ
で犬や猫を選ぶのに似ているが、愛嬌の有無は気にしなくていいでしょう。

余暇を楽しむ体力

授業をするだけで精一杯、たまの休日は家で寝ているだけ、というような講師では、少々心細いです。
というのは、受験前の追い込みや季節講習での集中授業など、ここ一番での頑張りを期待できない
からです。また、仕事ばかりの生活では、視野が狭くなり、生徒に面白い話のひとつもしてやれなくな
ってしまいます。

そのため、担当してもらう講師について質問する際には、趣味についても聞いておきたい。「何にも趣
味がない」という講師では、少々心配だ。「講師が集まっての野球部やテニス部があり、毎週汗まみれ
になっている」という講師なら、体力的には不安がないです。

また、塾の講師はよほどの体力がないと、授業の後に飲みには行けません。仕事が終わるのが22時
とか23時だから、それから飲みに行くとすぐに電車がなくなってしまうので、朝までになることが多い
です。朝のうちに帰宅して、昼過ぎまで眠って、夕方にはまた授業です。それでも、前日の酒のせいで
気合いの抜けた授業をする講師は、塾にはいません。そのような人間は、とっくの昔に淘汰されていま
す。そのため、「大酒飲みの塾の講師は、体力的にはスーパーマン」と言えるでしょう。